【サヴールオンドゥスール】クープデュモンド銀賞シェフ

投稿者: | 2021年6月2日

名古屋市西区浄心にあるパティスリー,サヴールオンドゥスール(Pâtisserie Saveurs en Douceur)の紹介です。

行く予定ではなかったのですが,近くを通ったので行ってみることに。「サヴール」「シシリアン」「カフェオザマンド」の3つ購入しました。訪問は2019年11月。

【目次】

  1. Pâtisserie Saveurs en Douceur

サヴールオンドゥスール 名古屋市西区浄心

2019年4月19日にオープンした「サヴール・オン・ドゥスール」。

シェフはフランスで修行後,「名古屋マリオットアソシアホテル」で当時シェフを務めていた松島義典氏のもとでコンクールに挑戦。「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(La Coupe du Monde de la Pâtisserie)」の2013年に出場し銀賞を獲得。その時のチームの一人が現在「カルチェラタン」の冨田シェフ。

【記事】「グラシエイクス」松島義典シェフの店

ところで,許可を得てショーケースの写真だけをスマホで3枚撮っただけなのですが,何故か顔バレしてました。途中からシェフが出てきたので様子がおかしいなとは思ったのですけど,実際どうなのか分かりませんが後から同行者に聞いた話によるとお店に入った瞬間から何か感じたらしいです。

WANTED」写真が出回ってるのかな~(笑)写真見て似てると思ってもなかなか確信を持って言えないよなぁ,と思ったりするのでどこで確信したのか気になるところですが,世界大会で賞を取るようなシェフたちに良い意味であろうと悪い意味であろうと知っていただけているようで光栄であります。「ブログ楽しみにしてます」と言われまして書きにくい気持ちもありますが,僕のブログは公平に僕からの目線で正直に書きます。

ショーケース

というわけで,お菓子の見た目はマリオット出身の「パティスリーアン」や「パティスリーグラム」のような雰囲気を感じますし,ケーキに乗っているお店のロゴが入ったケーキピックが「カルチェラタン」と似ていることも相まってこちらにも近い印象があります。この辺りのシェフたちは「エーグルドゥース」が好きそうですしね。

店内は高級感がありました。イートインスペースは無くテイクアウトのみとなっています。

サヴールオンドゥスール ショーケース

サヴール 616円(税込)

ミルクチョコレートムースにオレンジとノワゼットという組み合わせ。

ショコラが喉が痛くなるような味で,最近の記事で言うと「ミシャラク」みたいな感じのショコラ。ジュレの味と香りが弱く,若干鉄っぽさが気になります。こういう柑橘や酸味があるものはこういうことが多いですが,なかなか防げないものなんでしょうかね。

【記事】「ミシャラク」バウムハウスで期間限定出店 2021年3月

サヴールオンドゥスール サヴール

シシリアン 616円(税込)

まず,タルトの生地が味がなくて美味しくないです。ピスターシュは軽くロースト感のあるもので,アマンドアメールをきかせたり何かを効果的に加えるなど香りや味わいを盛り上げるようなものは感じられず平坦で,上のフランボワーズのムースも芯のないようなペラい味ですし,このピスターシュの味とつながらないです。

サヴールオンドゥスール シシリアン

カフェオザマンド 605円(税込)

生地の味わいがないですし,他の部分も暗くぼんやりとして平坦な印象で,コーヒーすら主張しないので色んな意味でよく分からない品です。

サヴール・オン・ドゥスール カフェオザマンド

不味くて食べれないってことはないですが,美味しいかどうかで言えば美味しくはないです。

僕はいわゆる日本の洋菓子ではなく,もっと豊かな味わいや香りや食感のあるフランスらしいお菓子を求めているのですが,ここのお菓子は洋菓子味でした。まあ,パティスリーを掲げていてもほとんどのお店がそうなんですけどね。

フランスの素材ってすごく豊かな味わいや香りがあり複雑さや立体感があったりするんですが,ここのお菓子にはそういう美味しさに近づけるような味の補整補強をしているような印象はなく平坦で,僕らのような本当にフランスの味が好きで求めている者にとっては残念に感じられると思います。日本では無理なこともありますけど,僕が高評価しているお店はそういうこと(フランスの味に近づけること)ができていたりするわけなんです。

ということで3品食べた感想でしたが,ほとんどのお店がこういう味の次元から抜け出せてないんですよね。コンクールで賞を取る実力と美味しいお菓子を作ること,そしてそれをお店で出すことは別物だと思いますが,僕はこういう大会で賞を取るようなシェフだからこそフランスの味を追求してフランス菓子の本当の美味しさを広めてほしいなと思っています。コストの関係でできないのかもしれませんし,もしかしたらそういう味に気づけてないのかもしれませんし,そもそもフランスの味を目指してないというのもあるかもしれませんが,日本によくある味のケーキ屋さんという印象でしたからね。

僕が求めるものに対して正直に書くとこういう評価になってしまいましたが,もし出禁(笑)になっていなければまた食べてみるかもしれません。

上の方で挙げたお店の中では「パティスリーアン」は僕の中ではフランスっぽさはあまり感じなくて上質な洋菓子という印象ですが,手を加えて味に対して頑張ってる感じは伝わってきますね。

Saveurs en Douceur ☆5
愛知県名古屋市西区浄心1-8-36  052-908-1525
営業時間 11:00~18:30
定休日 火曜日,第1第3水曜日
駐車場 有
テイクアウトのみ
ホームページ
instagram



【サヴールオンドゥスール】クープデュモンド銀賞シェフ」への2件のフィードバック

  1. ガキヲ

    世界大会で賞をとったとか
    外装や内装が豪華なお店て美味しくないのは
    もう法則なんですかね。
    このお店は1回だけ行って3〜4種類食べましたが
    なんか変な味がしてだめでした。
    自分がセレクトしたのがよくなかったのかも
    しれませんが、好みの問題とかじゃなく
    普通に美味しくない
    見た目重視なのでしょうかね。
    コジータさんの評価もよくないのも納得です
    自分としては☆3くらいですけどね笑

    返信
    1. コジータ 投稿作成者

      ガキヲさんへ
      ん~なんでしょうね。コンクールはやっぱり氷彫刻とか飴細工とかチョコレート細工とか味に関係ないものが主になっているからなんですかねぇ。
      あと僕の経験上ですが,意外とパティシエさんって仲間のお店だったりつながりのあるお店くらいしか知らないって人も多いような気がしてます。働いているお店で使っている物くらいしか材料の知識がなかったりもしますね。また,ホテルって日本ではそれなりのランクのところでも材料が結構低質なところが多いですね。
      日本の方が美味しいって言うパティシエもいますし,そうなってくると美味しいものが作れるはずがありませんね。

      ガキヲさん的にはそんなにダメだったのですね厳しいですね(笑)
      僕はそこまでではないのですが,フランスを思わせるものがなく,よくある洋菓子の次元で美味しいとも思えず残念でした。

      返信

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