【セフォンドル】瑞穂区のガレットブルトンヌが目印のケーキ屋

投稿者: | 2024年5月15日

名古屋市瑞穂区にある「セフォンドル(Se Fondre)」の紹介です。

数回訪問しているのですが,まとめて載せておきます。2022年3月から2023年12月の訪問分で価格は購入時のものを記します。

【目次】

  1. Se Fondre
  2. 店舗情報

セフォンドル 愛知県名古屋市瑞穂区密柑山町

2020年11月12日にオープンしたお店で,シェフの経歴などは分かりません。

最寄りは地下鉄名城線の総合リハビリセンター駅。密柑山公園のすぐ近くです。

駐車場は店舗前2台分とその他近くに2台分あるようです。

セフォンドル 外観

ガレットブルトンヌの看板が目立っております。後に説明しますが,細かいことを言うとこれってガレットブルトンヌではないと思うんですけどね。

Se Fondre 看板とロゴ

ショーケース

気になっていたお店ではないのですが,ちゃんと美味しく食べられるロールケーキやシュークリームを売っているお店はどこかにないかな?と思った時に,こちらのお店の存在だけは知っていたのでとりあえず行ってみたのがきっかけです。

ということで,何も分からず訪問してみましたが,ロールケーキは作ってないようですね。シュークリームはありました。

現在はもう少し値上げされていると思いますが,価格は思っていたより高めで700円前後のものが中心という感じでした。僕の気に入りのお店と同価格帯の印象。

セフォンドル ショーケース

ミルフィーユ 530円(税込)

興味がなかった初訪問のお店ということもあり,かなり置きに行った感がありますが,初訪問時はミルフィーユとシュークリームを購入。

セフォンドル ミルフィーユ

生地が香ばしく主張しながら不快な苦みなど感じないですし,一見クリームが少なく感じますが結構バランスが良くちゃんと美味しいです。

Se Fondre ミルフィーユ断面

シュークリーム 450円(税込)

クレームパティシエールに生クリームが絞ってあります。

使っているバニラの香りがあまり好きじゃなかったですし,生クリームも何か美味しく感じないです。

この価格で生地もクリームも全てが圧倒的に上回っている「パティスリーベベ」のシューが購入できるとなると厳しいですね。

セフォンドル シュークリーム

初訪問でミルフィーユが良かったので,たまにはありなお店だなと思い,ミルフィーユを中心に他の品を試す感じで数回訪問することになりました。

ピスタチオのデグリネゾン 735円

ピスタチオづくしのお菓子です。

「デグリネゾン」じゃなくて「デクリネゾン」の間違いじゃないのかな?と思いますが,そのまま載せておきます。意味があってあえてそうしてるということもあるのかな?

セフォンドル デグリネゾン

全てのパーツにピスタチオを使っているのですが,味のコントラストや変化がなく「きな粉」っぽい味一辺倒なんですよね。それぞれを組み合わせることによる相乗効果がないですし平坦です。

こういう味が好きな人には良いかもしれませんが,フランス菓子としては違いますね。何か香りあるものを合わせたい。

Se Fondre デグリネゾン 断面

いちじくのタルト 695円(税込)

セフォンドル いちじくのタルト

このお店の生クリームはやっぱり美味しく感じないなぁ。

タルトはガチガチのアーモンドパウダーが細かく詰まったもので,日本でよくあるタイプ。

やっぱりタルトを食べるとお店の実力が分かりやすいです。

Se Fondre いちじくのタルト断面

グレープフルーツのショートケーキ 650円(税込)

グレープフルーツとピスタチオの組み合わせたショートケーキ。

きな粉っぽいピスタチオにフレッシュのグレープフルーツの味がつながらない。グレープフルーツ自体は思ったより美味しかったですが,そこにきな粉味ですから味がつながらずバラバラですね。

セフォンドル グレープフルーツのショートケーキ

サヴァランカフェコレット 860円(税込)

父の日用に出てた品だったと思います。

カカオニブが入っているんですけど,あまり香らないですしサヴァランとしては食感的にも邪魔に感じてしまうものでした。コーヒーもあまり主張しません。ウイスキーによるスモーキーな香りがほのかに。

生クリームの上にワイルドペッパーとバニラビーンズがのっており,嗅いだ時にバニラは香りますがちょっともったいなく感じる使い方。

この品は小さすぎるわりにごちゃごちゃしている構成なので,何だかよく分からないうちに終わりました。ある程度の大きさが必要だと思います。

セフォンドル サヴァランカフェコレット

季節のミルフィーユ 620円(税込)

最後に訪問したのが2023年12月。

この時はミルフィーユが季節のミルフィーユとして金柑を使ったものがありました。シンプルなミルフィーユはなくなってしまったのかな?

金柑のコンフィっぽいものが入っているんですが,正直シンプルなミルフィーユの方が美味しいです。スペイン産のオレンジピールとか使っているなら良さそうですけど,香りも味もぼんやりとして爽やかさもなかったので蛇足かなという印象です。

セフォンドル 季節のミルフィーユ

キャラメルナッツのエクレア 645円(税込)

この価格ならもうワンランク上の味を求めたくはなりますが,ネガティブな香りや味はなく普通に美味しい洋菓子味だなと思います。

セフォンドル キャラメルナッツのエクレア

ホットライムエード 480円(税込)

「みっちゃん農園」のライムを使用しているそうです。

ライムの香りが結構良くて,想像していたより美味しかったです。

ミルフィーユに金柑じゃなくて,使うならこのライムの方がいいのになと思ってしまいました。

セフォンドル ホットライムエード

ガレットブルトン 325円(税込)

日本でガレットブルトンヌといえば何故かこういう厚焼きのものがほとんど。僕の認識が間違っていなければガレットは薄焼きのもので,簡単に言うとこういう厚みのあるものはフランスだと「パレブルトン」とか「サブレブルトン」になるはずです。製法の違いなどもあるかもしれませんが。

実際に僕がフランスで見てきたもので厚焼きのガレットブルトンヌはありませんでした。日本で間違ったものが広まっていることは結構あり,これもその1つだと思います。

さて味ですが,塩のアクセントが足りないのとバターの余韻など物足りない。ドリュールの卵によると思われる焼き魚っぽい味や食感など,日本でよくあるガレットブルトンヌでした。

看板にもなっているし思い入れがあるのかなと思っていましたが,クオリティは残念でした。

セフォンドル ガレットブルトン

フルーツパウンド 315円(税込)

お酒がわりときいていますが,もう少し生地の美味しさを求めたいですね。何か抜けたような味。

セフォンドル フルーツパウンド

まとめ

ミルフィーユ目的で数回行って色々試してみましたが,結局また食べようかなと思えるお菓子はミルフィーユだけですね。ライムエードもあればまた飲んでみたいですけど。

まあ,そういうものが1つだけでもあることは良いことなんですけど,お店の評価としてはこんな感じになってしまいますね。

「ベベ」や「アヴァロン」が無理しているだけかもしれませんが,同価格帯で材料レベルから差を感じるこのクオリティだと残念に感じてしまいますね。

【記事】「パティスリーベベ」東郷町のフランス菓子屋

【記事】「パティスリーアヴァロン」クリスマスケーキ2020

半年くらいセフォンドルを訪問していませんが,ミルフィーユはありと思えるお店です。現在もシンプルなタイプはあるのかな?

店舗情報

Se Fondre ☆5
愛知県名古屋市瑞穂区密柑山町2-47  052-854-6122
営業時間 10:00~18:00 日祝10:00~17:00
定休日 火曜日,不定休
駐車場 有
テイクアウトのみ
instagram



【セフォンドル】瑞穂区のガレットブルトンヌが目印のケーキ屋」への4件のフィードバック

  1. ぷりん

    こんにちは♪
    こちらはまだ伺ったこと無かったので一度トライしてみます。
    ミルフィーユ好きなんでコジータさんがオッケー出すものであれば間違いないかと♪

    あと質問ですが、ピスタチオについて。
    コジータさんが仰言るきな粉味のピスタチオはシチリア産ではないトルコやアメリカのピスタチオの香りですかね??
    ジェラートのピスタチオといえば絶対シチリア産のものでちゃんとしたペースト仕様のものが好みですが。
    シチリアとトルコやアメリカのピスタチオは質から香りから違いますよね(^_^;)
    やっぱりピスタチオ好きとしてはフランス菓子にも洋菓子にもシチリア産のものがいいなと思ってます。
    シチリア産使っていてもケチってボヤケてる店もあるので残念になりますよね。
    着色料入りのペーストを使う店も個人的には残念に感じてしまいます。

    あと余談ですが以前コメントしたナディアパーク近くののジェラートの店、先日たまたま通ったら閉店(笑)してました。試すじまいでしたがそういうことかな??と思ってしまいました。
    長くなりすみませんm(__)m

    返信
    1. コジータ 投稿作成者

      ぷりんさんへ

      シンプルなミルフィーユは悪くないと思いますが,ここのお菓子はフランス的な味ではないので,洋菓子味のものが食べたいときに試してみるといいかもしれません。

      ピスタチオですが,僕が言う「きな粉味」は基本的にローストしたものですね。
      フランスでローストしたピスタチオが主張したお菓子はほとんど記憶にないです。エルメのフレジエは少し混ぜてるような印象でしたが,ローストしたピスタチオ味に支配されているということはなかったです。
      僕はピスタチオは何か香りあるものを合わせてないと単調で重く感じますし,フランスもそんな使い方でしたね。多くはアマンドアメール的なものですけど。

      着色料は個人的に必要ないと思いますが,セバロムのものなどにも入ってますね。

      バディアーニ閉店しちゃったんですか!早いですね。
      結局僕も行けなかったです。

      返信
  2. ぷりん

    ありがとうございます♪
    なるほど、そういうことでしたか。
    ピスタチオ+何かの香りをプラスαしたものがピスタチオのパーツに欲しいとこということですね?
    アマンドアメール的な香りというので納得です。

    アマンドアメール的な香りってバランスがとても大切かと個人的に思ってます。
    強すぎると無茶嫌味な香りの余韻に感じてしまいますのでほのかに鼻から抜ける余韻の上品な使い方が私は好みです。

    昔初めてピスタチオムースに感動したのは実はシュークレールさんのラルクなんです。
    そのままのピスタチオの香りですよね。 
    洋菓子として好きで印象でした。
    今では全然行かなくなってしまいましたが。

    お菓子も経験値により嗜好も変わっていくものですよね。
    コジータさんはフランス菓子が大好きだからこそ深い部分まで突き詰められてみえるんだなと。

    私はコジータさんほど全然詳しくありませんがやっぱり美味しいお菓子を食べたい!気持ちは一緒ですし変なもの使ってるお店、美味しくないお店に当たるとかなり残念な気持ちになります。

    これかも参考にさせて戴きたいです。
    よろしくお願いしますm(__)m

    ありがとうございました(⁠人⁠*⁠´⁠∀⁠`⁠)⁠。⁠*゚⁠+

    返信
    1. コジータ 投稿作成者

      ぷりんさんへ

      そうですね,華やかさなどないと重いですし相乗効果も生まれないと思います。

      アマンドアメールは強すぎるのはきついと思いますが,個人的にはやや強めでも好きです。
      とは言っても,それを受け止める素材の力強さなどバランスが必要ですし,もちろんお菓子にもよりますが。

      シュークレールのラルクなつかしいですね。
      移転して場所的にもそうですし,テイクアウトのみになったのが個人的には使いづらくなりました。

      もう5年くらいフランスへ行けてませんので,だいぶ日本の味に慣らされてしまっています。
      久しぶりに行くとめちゃくちゃ感動すると思います。

      僕も分からないことだらけですが,こんな僕でもパティシエさんってフランスへ行って一体何を食べ何を見てきているのだろう?といつも思います。

      ブログの更新遅いですが,これからもよろしくお願いします。

      返信

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