ル・ダニエル(Le Daniel)の焼き菓子を紹介します。
ル・ダニエル
シェフの「ローラン・ル・ダニエル氏」は,1997年にM.O.F.(Meilleur Ouvrier de France/フランス最優秀職人章)を取得,2004年からルレ・デセール(Relais Desserts)の会員にもなっているようです。
お店はパリから西の方へ350kmほど,ブルターニュ地方のレンヌ(Rennes)にあります。
ありがたいことに,ここのお菓子も買ってきてくれました。
Gâteau breton
焼き色が良いね,素材の香りや味わいが生きており,焦げた味が全くしない。日本だと,焼き過ぎる傾向にありますからね。
食感,歯ざわりなど細かすぎることなく,噛み締める美味しさ,味わいがあります。粉をよく感じますね。
そしてバターの香りや味わいの伸び,広がりと余韻がすごいです。塩のアクセントも良い。
すごくシンプルなお菓子だけど,日本の素材では絶対に真似のできない次元にあります。もちろん,質の良いフランスの粉やバターなどを用意すれば近いものが再現できると思いますが,残念ながらそういうお店はほぼ無いです。また,素材の香りや味わいを殺してしまうほど強く焼き込むパティシエが多いですからね。
Cake aux fruits confits
やや,ぎゅっとしたタイプの食感。
オレンジが良い仕事してますね。やはり香りの膨らみなど,日本では食べれないレベルのケーク。
食感的には,良い意味での荒々しさというか力強さみたいなものが欲しい気がしますが,スリムパウンドということもあるのかな。
Cake citron
ちょっと塩が強め。もっとシトロンが主張して欲しい感じはします。
とは言え,一定以上の美味しさ,満足感があります。
Cake orange
ケークシトロンより食感を含めこっちの方が好きです。こちらは,アーモンドの歯ざわりもあるからかな。
香りも良いね,何だろ?この香り。普通にオレンジなのかな?フルールドランジェとはちょっと違うように感じるけど。
Parlementin
リンゴが膨らみのある香りと味わい ですね。生地の美味しさ,バターの伸び,旨いね。
ただ,食感がしっとりし過ぎてるのは好みではないかなという感じでしたが,香り良く美味しいお菓子でした。
そういえば,「パリ セヴェイユ」で似たようなもの(バールドール)を食べたことがあるけど,本当に美味しいものを知らず,まだ色々なものを美味しく食べれていた時期でも,アーモンドの食感のアクセントが良かったことくらいの印象だけで,美味しいとは思わなかったんですよね。
パリセヴェイユのシェフはルダニエルにいたこともあるようで,このパルルモンタン(Parlementin)を再現しようとしたのだと思いますけど,形だけ似てますけど全く次元の違う お菓子です。
Galettes Bretonnes
これも美味しいけど,「アルノー ラエール (Arnaud Larher)」の方が好き。ただ,あれはブレがあるんですよね。
アルノーラエールはジャリジャリとした食感の印象が強いけど,こちらはジャリジャリとした感じもありながら,ザクザクとした食感です。こちらの方が生地が厚めということもあるでしょう。
ブルターニュということもあって,アルノーラエールより塩の主張があると予想してたけど,そうでもなかったです。
ほんのわずかに風味の悪さを感じましたが,それほど気になるものでもなく,ミルクの伸びと味わいがとても良い。
ところで,日本で売ってるガレットブルトンヌって,何でどこも分厚いのだろう?
ブルターニュ地方のお菓子はファーブルトン(Far Breton)やクイニーアマン(Kouign Amann)などもありますし,一度は行ってみようかな。現地で食べてみたいですからね。
ただ,怖いのは,蕎麦アレルギーなので,そば粉が心配になりますね。
Le Daniel(ル・ダニエル) ☆評価せず
19 Rue Jules Simon, 35000 Rennes, France +33 2 99 78 85 82
営業時間 9:00~19:00 月曜日14:00~19:00 日曜日9:00~13:00
定休日 無休
イートイン 有
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