名古屋市昭和区の川名公園前にオープンした,haru. coffee & cakesの紹介です。
ニューオープンのお店で自家焙煎のコーヒーとスイーツを食べてきました。はりきって4種類のお菓子を。
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haru. coffee & cakes 名古屋市昭和区
2021年4月21日にオープンした「haru.coffee & cakes」。川名公園の南側の山王通沿いで「ペルルフェルクリン」の隣ですが,同じようなジャンルなのでトラブルにならないといいですけどね。
「haru.」は阿久比町の工房からイベント出店などで焼き菓子を販売していた「an.」とコーヒーロースターの夫婦二人からなるブランドだそうです。
「an.」のことはほとんど知りませんが,「ハプナコーヒー」で焼き菓子を食べたことはあります。ちなみに,稲沢の「パティスリーアン」はもちろん全く関係ありません。
コーヒーロースターの山岡亮太朗氏はどこかで見たことがあるような気がしましたが「タカムラコーヒー」や「丸山珈琲」,そして最近まで「ワークベンチコーヒー」にいたようですね。
店内
カウンター3席と2人掛けテーブル3つ,なんとか4人座れそうなテーブル1つ。
もう1つテーブルがありまして,こちらは4席ありますが相席になると思います。
ショーケース
この日,冷蔵ショーケースに並んでいたのは「マンゴーのショートケーキ」と「バナナとキャラメルクリームのタルト」のみ。
冷蔵ショーケースの上のカウンターにはサブレとファーブルトン。
でました!日本人お得意のポンポネット型のファーブルトン!という感じですが一応食べてみました。
メニュー
飲みもの
- ドリップコーヒー 550円
- 水出しアイスコーヒー 550円
- アメリカーノ 500円
- カフェラテ 580円
- エスプレッソトニック 600円
- ほうじ茶 550円
- 柚子烏龍茶 550円
- オーガニックアップル 500
- オーガニックオレンジ 500
スイーツ
- haru.プリン 500円
- マンゴーのショートケーキ 680円
- バナナとキャラメルクリームのタルト 580円
※全て税込価格
コーヒーのラインナップ
- haru.blend 中深煎り
- Brazil sitio de tore (Natural)中煎り
- Colombia Villa Fatima (Fully Washed)中煎り
- Ethiopia Kayokamino (Natural)中浅煎り
- Ethiopia Kayon mountain (Washed)中浅煎り
ドリップコーヒー 550円(税込)
エチオピアのナチュラル(Kayokamino)とウォッシュト(Kayon mountain)を選択。
どちらも中浅煎りということですが,自分が好むポイントよりは深いです。ナチュラルの方は思ったほど香りの膨らみを感じませんが煎りがやや深いからなのでしょうかね。ウォッシュトの方は明るく華やかな香りがあり美味しかったです。
カフェラテ 580円(税込)
カフェラテは豆の選択はできず,ブラジルでした。日によって変わるのか,カフェラテは常にブラジルの豆なのかは分かりません。
おそらく低温殺菌牛乳ではないですが,少し重く感じるもののありがちな嫌な臭みは感じなかったです。
マンゴーのショートケーキ 680円(税込)
いわゆる洋菓子だと割り切って食べましたが,生地の味わいや食感がなくて美味しさがなく,マンゴーも香りなく美味しくないんですよね。たぶんそのまま入れただけなんでしょうが,酸味や香りがなくて柿っぽくだらしない味に感じてしまうんですよね。
何か補わないとってなると,いわゆる「洋菓子」からは離れていくのかもしれませんが,洋菓子だからって味のために何もしなくていいってこともないですし,ちょっとこれだと残念かな。生クリームもやや重く感じる味で,フレッシュフルーツが入っているのに暗く感じる味わいです。
haru.プリン 500円(税込)
卵の香るシンプルなプリンかと思いきや,何かほんのり香ってこれが邪魔に感じてしまう。ラム酒というより,マダガスカル産ではないバニラの香りっぽくも感じますが普通にラム酒なんですかね?とりあえず,この香りがプラスに働いているように感じませんでした。
バナナとキャラメルクリームのタルト 580円(税込)
なぜだろう,皆さんこういう暗い味にもっていきがちですよね。バナナも切って入れただけみたいな味でしたし,香りや味わいが盛り上がることなく暗いですね。
タルト生地やクレームダマンドが美味しければ全体の味を支えてくれるのですけどね。
ファーブルトン 300円(税込)
「ファーブルトン」としてあるのでフランス菓子として評価すると,これはファーブルトンではないですね。
小さく焼かれ,しっかり色濃く焼くという日本人がフランス菓子に対して勘違いしていることの1つがよく表されています。
表面はカリカリでカヌレみたいな感じになってますし,中心までスカスカとしています。プルーンは味がなく,そして水分を失い歯にくっつく硬いキャラメルのようになってしまってます。
小さい型で焼くと何が悪いかというのは書いたようにそういうことなんですけど,小さく焼くとしても火の入れ方などで食感はもう少しどうにかなりそうですけどね。
おそらく正しいフランス菓子のファーブルトンを食べたり見たことがないのかなと思いますが,日本だとこんなシンプルなフランス菓子でも正しいものがほとんどないので自分から積極的に本物が何かを確認していかないといけないですから気付ける人は少ないのかもしれません。
面白いことに「ファーブルトン」で画像検索すると,このポンポネット型などで小さく焼かれたものがたくさん出てくると思いますが「Far Breton」で検索するとそういうのはほとんど出てきませんよね。出てきても日本語のサイトばかり。
これってどうしてかなって考えると「オーボンヴュータン」のせいなんじゃないかなって思うんですよね。オーボンヴュータンって日本にフランス菓子を広めた伝道師とか先駆者と言われてるじゃないですか,だからこそ信じて疑わない人がほとんどなんですけど実際にフランスで食べ歩いたらオーボンヴュータン違うじゃんってなるわけです。
なので正しいフランス菓子を日本に広めるにはオーボンヴュータンが足枷になっているように感じるところがありますね。
下のリンク先の記事でもこれについて触れてるのでよろしければ見てください。
【記事】フランスで食べて改めて良さを知る(食べ歩き上級者向けの話)
菓子は想像していたよりちょっと下回りましたね。洋菓子なりにもう少し美味しく食べれるかなと思ってましたが,シンプルに見えてその素朴な美味しさを消しにいっているようなイメージがありますね。
ありがちな卵の生臭さや鉄っぽさなどネガティブな味がなかったのはよかったですし,洋菓子としてはある程度の材料は使っていると思うのですけど,価格に対しての材料の質や美味しさは感じられませんでした。
若いですし,いっぱい吸収できると思うので,もう少し上の美味しさを追求してくれると嬉しいですね。
逆にコーヒーが想像していたより良く,好みの焙煎からすると深いですがエチオピアのウォッシュトが美味しかったです。
ということで,こういうお店は評価を付けるのが難しいですが,コーヒーを飲みに行くには普通に良いお店だと思いますし☆6としておきます。でもね,たぶんすごく人気になるから気軽にコーヒーを飲みに行くとかできないだろうなと思っています。ちなみに菓子を評価すると☆5ですね。
また行く機会があれば,もう一度お菓子も食べてみようかなと思います。
haru. ☆6
愛知県名古屋市昭和区広路通8-13 グレース川名 1F 052-680-7567
営業時間 11:00~17:00
定休日 火曜日,不定休
駐車場 無
イートイン 有
自家焙煎コーヒー 有
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