ジル・マルシャル (Gilles Marchal)の焼き菓子を紹介します。お土産の続きです。
ジル・マルシャル
パリのモンマルトル(Montmartre)にあるパティスリー。アベス駅(Abbesses)から坂を上っていくと到着する。
ジルマルシャル氏は,「ホテルクリヨン」のスーシェフ,「プラザアテネ」のシェフ,「ブリストル」のシェフ,「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のクリエイティブディレクターを務めたとのこと。2014年に「パティスリージルマルシャル」をオープン。
Cake Au Citron
お~,この食感好きですね。
良い感じに余計な水分が抜けており,しっとりし過ぎず,かと言ってパサツキもなく,粉の力強さがありながらちゃんと膨らんでる。
シトロンの主張としては,前に強く出ることはなくて,わりと穏やかな印象がありつつ,ところどころで感じるゼストの香りが突き抜けます。ほんと,シトロンがアロマティックだなぁ。
力強いけど,やさしさとあたたかみのあるフランス菓子ですね。ほんと美味しい。
美味しいフランスのマドレーヌを大きく焼いたような印象でもあります。
そして,これを食べるとやっぱり日本の菓子って甘いよなぁ,って思いますね。
Cake Aux Fruits
ケークオシトロンもそうだけど,ここの生地の食感は理想的かも。
日本と大違いの粗さのある噛みしめて美味しい食感。日本って何でも柔らかいものばかりになってるし,噛む美味しさってのを知らないか,忘れてしまっている人が多そうですよね。
様々なフルーツの香りとラム。そして,全く甘ったるくない。
Sablés à la Vanille
マダガスカルのヴァニーユの香りが好きなので,その香りに期待したけど,モンレニオンっぽい香りですね。
食感は一見軽やかだけど,やはりフランスのお菓子らしい芯のある歯ざわりを感じます。
サブレは求めている感じとは違いましたけど,ここのケークはとても好きですね。
何度か書きましたけど,日本にはフランス菓子と言えるもの が ほとんどないのです。日本の似非フランス菓子屋しか知らないと色々と間違いを刷り込まれてしまっており,フランス菓子のイメージが悪くなっている人が多いと思います。
本当のフランス菓子の味わいを知らずに似非フランス菓子で満足できているなら,それはそれで良いのかもしれませんが,皆が大きく勘違いしているところを正すと,
×フランス菓子はすごく甘い。
○フランス菓子は甘ったるくないし,日本の菓子の方が甘ったるい。
×フランス菓子は強く濃い色に焼く。
○フランス菓子は基本黄金色に焼く(キュイ ドール)。日本の方が焼き色が強く,焦げていることも多い。
×フランス菓子は重い。
○フランス菓子は軽やか。乳製品も軽やかに伸び,菓子の香りや味わいも日本のように平坦じゃないです。
簡単に言うと,以上のことが挙げられますね。
僕も日本で色々と刷り込まれており,本物のフランス菓子を食べたときにビックリしましたね。だって,日本でフランス菓子を謳うお店のやってる事や,フランス菓子について一般的に言われてる事とは逆のことが多いんだもん(笑)
ジルマルシャル その1 記事はこちら
Cake Aux Fruits
ジルマルシャル その2 記事はこちら
Tarte Bourdaloue,Éclair de Brest,Cannelé,Noyer(Gâteaux à la pâte d’amandes et Pignon),Noyer(Gâteaux à la pâte d’amandes et Fruits secs)
ジルマルシャル その3 記事はこちら
Cake Au Citron,Cake Aux Fruits,Sablés à la Vanille
ジルマルシャル その4 記事はこちら
Fraisier, Flan,Madeleine,Cake au Citron
Gilles Marchal (ジル・マルシャル) ☆8
9 Rue Ravignan 75018 Paris, France +33 1 85 34 73 30
営業時間 8:00~20:00 日祝8:00~19:00
定休日 月曜日
テイクアウトのみ
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